小十古窯跡

こじゅうこようあと
佐賀県唐津市小十

全国文化財総覧から転載 https://sitereports.nabunken.go.jp/ja/90187

発掘・要約

 小十窯跡は、唐津市西部、上場台地とよばれる玄武岩台地南部の開析谷の一角に位置する。窯本体は2基存在し、東南東に延びた丘陵端より、西北西の方向に登っている。物原は窯の南側谷部に4か所確認した。調査は、調査区をA・B・C区に分けて実施した。
 A区の調査では、焼成室とその窯壁、胴木間、灰原、柱穴を確認した(A窯)。柱穴は、胴木間と灰原の間に3か所検出し、窯に伴う覆い屋の建物跡と考えられる。
 B区の調査では、胴木間、物原を確認した(B窯)。B窯の胴木間の北壁がA窯の物原(未調査部分)に壊されている状況がみられ、B窯が古くA窯が新しい可能性がうかがえた。
 C区の調査は、トレンチを7か所設定し、遺構の広がりを調べた。窯体や物原は検出されなかった。
 小十窯製品の特徴は、藁灰釉を使用せず木灰釉を使い、皿を主体にした窯である。製品は、ほとんどがロクロ成形であるが一部タタキ成形による甕などもみられた。その他、長石釉を使った中・大皿、絵唐津、茶陶類等がみられた。

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