三川内焼の原料

天草砥石を発見(写真)
その昔、約400年前、早岐茶市で熊本県天草地方から来た行商が「天草砥石」を売っていたそうだ。
「天草砥石」を発見した三川内の陶工が、この石なら白磁の器を作れると言ったそうだ。
天草陶石の発見が、三川内焼の始まりと伝えられています。
今日、早岐茶市でその「天草砥石」を発見しました。


「早岐茶市(はいきちゃいち)」では、熊本県特産の「天草砥石」を取り扱う金物店が出店することがあります。早岐茶市は安土桃山時代から400年以上続く歴史ある市場です。


「早岐茶市」は長崎県佐世保市の早岐地区で安土桃山時代より毎年5月上旬から行われる「市」です。
その昔、交通の要衝であったこの地域で物々交換を行ったことがきっかけで開催されるようになりました。
この早岐茶市は、いにしえの時代から伝統と歴史を引き継ぎ今なお賑やかに行われています。

天草陶石(あまくさとうせき)は、熊本県天草地方で採掘される世界的にも珍しい陶石です。他の原料をブレンドしなくても単体で美しい白磁を焼くことができるのが特徴で,日本の磁器生産の約8割を支えています。


世界に誇る「天草陶石」

天草西海岸に産する天草陶石は、単体で磁器(陶石を用いて1200~1400℃で焼成したもので、吸水性がなく硬度で熱伝導率が高い別名「石物」という。)を作ることができる世界的にも珍しい陶磁器原料です。
掘り出された陶石を粉末にしたのち水簸すいひ(細かく砕いた陶土(又は陶石)に水を混ぜて、攪拌し、砂や石などの不純物を取り除き、粒子の細かい陶土(又は陶石)を採取する方法。)し粘土状に調製。
成形・削りなどの製造工程を経て、1300℃で高温焼成すると磁器が完成します。
磁器は陶器(陶土を用いて800~1300℃で焼成したもので、吸水性が高く釉薬を施したものが多く、熱伝導率が低い別名「土物」という。)と比べると硬く焼き締まっていて、金属的な音を発します。
特に天草陶石で作られた製品は、それ以外の陶石で作られた磁器製品と比べ、白さに濁りがなく美しいのが特徴です。
約300年以上前に発見されたとされる陶石は、当初、砥石として出荷されていましたが、砥石の中に鉄の塊が散見され刃こぼれが起き、長期間の切り出しには至らなかったようです。
現在は優れた磁器原料として全国の陶石生産量の約8割を占めています。
また電気的絶縁性も優れており、高圧碍子の原料として日本の電力普及に大きく貢献しています。

天草(あまくさ)は、熊本県西部の天草諸島に位置する地域です。


させぼ街歩き〜2026年早岐茶市